
会社の種類は4種類
会社には、株式会社のほか、合名会社、合資会社、合同会社の4種類があります。株式会社以外の合名会社、合資会社、合同会社を総称して「持分会社」といいますが、持分会社は出資者自身で会社を代表し、会社の需要な決定も出資者が決めるなど、人的構成が強く現れます。 このうち合同会社は、出資者の責任が無限責任であることから、現在はあまり利用されていません。合資会社も、一宇の出資者は無限責任を負うことから、こちらもあまり多く利用されていません。平成27年の合同会社・合資会社の設立数は、いずれも100件程度でしかありません。 一方、合同会社の社員は有限責任しか負わず、共同出資、共同経営に向いております。設立件数も大幅に増加しており、平成27年の合同会社の設立数は22,223件で、株式会社の4分の1にまで達しました。
この表では、株式会社と合同会社以外の会社の状況が分かりにくいので、株式会社と合同会社を抜いたグラフも作成しました。
このグラフを見ていただけるとわかると思いますが、合名会社、合資会社は、社員の全部または一部が無限責任を負うことになるため、現在はほとんど利用されなくなっており、今から起業を検討しているのであれば、考慮する必要はありません。
株式会社と合同会社の違い
では、株式会社と合同会社の違いは何でしょうか?
株式会社と合同会社のメリット・デメリットは次の表のとおりです。
特に赤字の部分はメリットの部分です。合同会社は、所有と経営が一致しているため大規模の会社には向いていませんが、特に小企業であれば、合同会社のほうがメリットが享受できます。
最後に
利益配当が可能な会社形態として利用可能なものは4種類ですが、実際に使われているのはその半分の2種類しかありません。ただ、他にも多数の法人形態があるため、どの法人形態がふさわしいか十分にご検討ください。